気づいたらアラフォー。

アラフォー主婦の日々を出来るだけ楽しく...

スタンドにおける営業について



先日給油しに行った時。

私が給油していると

スタンドのお兄ちゃんが熱い視線を送ってくる事に気がつく。


私の.....


私のタイヤに。


中腰になり無言でジッと前輪タイヤを見ている。

えっ、、キスでもするの?ってぐらい。


「なんでしょうか?」と声をかけると、

待ってましたというように、彼はこう言った。


「このタイヤ、ヤバイですね」と。


人のタイヤにむかってヤバイですねとはなんだ。


ややムッとしつつ
「どこがですか?」と聞くと

お兄ちゃんは
「それはまた後で説明します。」


なにこの生意気な感じ。


なんでお預けされてるの?私。


そしてそれに従う私。



会計が済んだ後、

そのお兄ちゃんは

タイヤの溝が減っているとか、

スタッドレスから普通タイヤに替えたのは自分でやったのか?とか

空気圧がどうとか、

前輪と後輪を逆にした方が良かったとか、

雨の日のブレーキの効きがどうとか、

車検がどうとか、


一通り説明した後、


「うちなら、四本で19800円で売ってます」


営業でございますね。
かしこまりました。


なにこのセンスの無さ。



あるドキュメンタリー映画で、マリリンマンソンがこう言っていたのを思い出した。


車を買え。歯みがきを買え。
臭い息していたら嫌われる。
ニキビ面では女はヤラせてくれない。

言ってみれば、
恐怖と消費の一大キャンペーンだ。

「恐怖を与え続けて物を買わせる。」

アメリカ経済をこう表現していたけど、

日本も同じだ。


営業の仕事ってきっと
本当に大変なんだと思う。

でも人の恐怖をあおって物を売るのは本当に良い営業マンだろうか。

私たちが物を買うとき、

何を買うかはもちろん大事だが、

誰から買うのかというのも、かなり大事な事ではないだろうか。


ではこのスタンドのお兄ちゃんは、どうすれば良いのか。


もっと自分という人間を売り込む所から頑張るのだ。


そのためには、まず歯磨きを買い、ニキビを無くすのだ。


マリリンマンソンの言う、

恐怖と消費の一大キャンペーンは

いつまでも続く。